以前からヤフー知恵袋内の「知恵ノート」中の「トレーダーの心得」について私の考え書いていましたが、残念なことに知恵ノートが終了してしまいました。
しかし、幸運なこと一部についてはメモ帳にコピペしていました。
その中に「ゾーン」のエッセンスについてまとめたものがありましたので、取り上げたいと思います。
知らない方もいらっしゃるかも知れませんのでご紹介しておきますが、『ゾーン』とはトレードのメンタルや考え方について解説した名著です。
「読みにくい」「わかりにくい」「結論までが長すぎる」などの批判も多いものの、「トレーダーはこう考えるべきだ」という明確な指針を示した点で、価値の高い一冊だと私は思っています。
ゾーン~相場心理学入門より
成功する投資家は恐れを感じない。恐怖がないから勇気を出す必要もない。ストレスがなければ、精神の必要もない。自制心の必要などない。
一つ一つのプレーは他のものから独立している。しかし、プレー回数が定数に達すれば、信頼できる結果になる。
一貫した収益を残すために、次に何が起こるか知る必要はないのである。次に何が起こるか知る必要がないのなら、個々のプレーやルーレットやサイコロに、特別な意義や感情などを移入する必要がない。
最高のトレーダーとその他大勢を分けているものは、その瞬間の唯一性を信じる心の鍛錬をしているところである。
では、各々について考えて行きたいと思います。
成功する投資家は恐れを感じない。恐怖がないから勇気を出す必要もない。ストレスがなければ、精神の必要もない。自制心の必要などない。
トレーダーの究極の理想系と考えていいでしょう。
ここで言うところの「恐れ」とは「負けるのが怖い、損するのが怖い」という意味での恐れです。
成功するトレーダーは、しっかりとリスク管理をして、優位性のあるところでのみトレードするので、総合的には利益が出るのだから、次のトレードで損失を恐れる必要なんて一切無い、と言う意味になります。
一つ一つのプレーは他のものから独立している。しかし、プレー回数が定数に達すれば、信頼できる結果になる。
大数の法則ですね。
トレードに正の優位性があれば、途中に負けがあったとしても、ある程度続ければ利益が出ていることを示しています。
一貫した収益を残すために、次に何が起こるか知る必要はないのである。次に何が起こるか知る必要がないのなら、個々のプレーやルーレットやサイコロに、特別な意義や感情などを移入する必要がない。
この考えは凄く重要だと思っています。
トレードで勝つためには、どうしても次にどう動くかを知るためにチャート分析をすることが多いですが、どんなに頑張っても先を知ることは出来ません。
ではどうするのか?と言うと、相場の優位性に賭けて取引を続けていくことがすべてとなります。
チャートから得られる情報から「ここから上げやすい」「ここから下げやすい」等の今後の動きに統計的な偏りがあるところだけで仕掛ければいいのです。
勝つときも負けるときもありますが、総合すれば利益となっているはずです。
そうであるならば、試行過程で感情移入をする必要も無いのです。
黙々とサイコロを転がし続ける感覚でトレードすればいいのです。
文章にすると簡単ですが、これがまた難しいですね。
最高のトレーダーとその他大勢を分けているものは、その瞬間の唯一性を信じる心の鍛錬をしているところである。
相場の動きにはある程度の傾向はあるものの、常にその傾向どおりにはなりません。
常に相場は違っている、つまり相場には唯一性があるのです。
通常であれば、正の優位性があるところでトレードすれば勝ちやすいと考えますが、必ずそうなるわけではありません。
勝てるトレーダーは「相場には唯一性がある」と信じて不調なときでも一貫したトレードが出来るのです。
相場の唯一性と優位性については一見矛盾しているようにも思えます。
しかし、ゾーンの中ではこう考えるように書かれています。
ミクロレベルでゲームの不確実性を信じ、同時にマクロレベルでのゲームの予見性を信じる
相反するように見える考えも、視点を変えてやることで繋がっていくのです。
ゾーンを読んだことがない方は、読んでみることをおすすめします。
以上がゾーンで書かれていることのエッセンスだと思います。
ゾーンを読んだことがなくて、この記事の内容に興味をもたれた方は、ぜひ読んでみると参考になるでしょう。
ただし、独特の言い回しもあって1回読んだだけではなかなかわからないと思いますので、何度か読み続けることで理想的なトレーダーの考え方を学ぶことが出来ると思います。
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