ヤフー知恵袋内の「知恵ノート」中の「トレーダーの心得」について
私の意見を書いていくシリーズです。
第3回目はギャン理論です。
ギャン理論
ギャン理論
- 相場は時間と価格の関数である。したがって、相場のトレンドは計算することが可能である。
- 医者であれ科学者であれ、どんな業種の人も成功して利益を得るためには、永年に渡る専門的な調査・探求が必要であると実感した。
- 綿密な計画を立てよ。そしてストップ・ロス・オーダーの重要性を知れ。
- 相場には行動力と忍耐力が必要である。
- 勝って兜の緒を締めよ。
- 最初から大きい利益を期待するな。
- 遅延は危険。
- 情報過多になって過剰な売買を繰り返すな。
- 期待感も恐怖感も持つな。
- 損切りが3回以上続いた時は、気付かないうちにトレンドに逆らっている。
W.D.ギャンと言えば、ジェシー・リバモア同時代に生きた様々なエピソードを持つ伝説的なトレーダーです。
Wikipediaでは生涯の勝率が8割を超えていたと書かれている一方で、死後に残った遺産は10万ドル程度だったという逸話もあります。
実際のところはどうなのかはわかりませんが、チャート分析において大きな影響を後世に残したことは間違いないでしょう。
上に書かれた文章を見ても、どれも納得のいく内容ですし、トレーダーであれば声に出して読みたいと思えます。
ギャンは他にも「価値ある28のルール」というものも残しています。
せっかくですので記載します。
価値ある28のルール
- 資金を10等分し、1回の取引額は全資金の10分の1とする。
- ストップ・ロス・オーダー(逆指値注文)を使い、ロスカットは最小限に抑える。
- 過剰な取引をしない、資金配分を守る。
- 利益を損失に変えない。含み益が出た後は、利益を減らさぬよう、逆指値を上げていく。
- トレンドには逆らわない。
- 迷った時は手仕舞い、ポジションを解消する。
- 値動きがあり売買が活発な銘柄(市場)で取引を行う。
- リスクを避けるため、分散投資する。資金の一極集中を避ける。
- 指値注文ではなく、全て成り行き注文で売買する。
- 根拠の無い理由では手仕舞いしない。
- 利益は蓄積し、一部は別口座に移し、緊急時に備える。
- 配当やわずかな利益目当てで売買しない。
- ナンピンをしない。ナンピンはトレーダーの最大の誤りである。
- 我慢できないというだけで相場から逃げない。
- 小さな儲けと大きな損は避ける。
- 建玉と同時に逆指値を行い、これをキャンセルしない。
- 極端に頻繁な売買は避ける。
- 買いだけでなく空売り(信用売り)も積極的に活用する。
- 値ごろ感に捉われない。安い(高い)という理由で買ってはならない。
- ピラミッティング(乗せ商い)のタイミングに注意する。
- 上昇相場で買い増す場合、上げるほどに小さな枚数で買い増していく。
- ある銘柄を買い建てしていて、その価格が下がり始めた時、これをヘッジしようとして別の銘柄を空売りしてはいけない。
- 明確な理由なしにポジションを変えない。明確なルールによる判断やトレンド変換などの明白な理由なしに手を引かない。
- 充分な利益を得た後は取引量を減らす。絶好調のときでも全資金を投入しない。
- 相場の天井(底)を闇雲に決め付けない。
- 他人の助言を鵜呑みにしない。自分で研究し、自分のルールを持つ。
- ロスカットした後は取引量を小さくする。もし3回連続で損を出した時には、元での10分の1のリスクに抑える。
- 間違えて入るのをさけるのと同じく、間違えて手仕舞うことも避ける。
ギャンが生まれたのが1878年で死去したのが1955年。
以上の文言がいつまとめられたのかはわかりませんが、遅くとも今から60年以上前には存在したことになります。
これだけ時代が変わってテクノロジーが進化しても、相場で勝つための本質は変わらないことを実感させられます。
今後もきっと語り継がれることでしょう。
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