専業トレーダーになるための条件とは?

専業トレーダーになりたいと考える人、多いと思います。

今日は元弟子のT君と会ってきて色々と相場の話をしたのですが、一番長く話したネタが、「専業トレーダーになるための条件ってありますか?」でした。

やはりFXをやっている方の究極の目標は「専業トレーダー」になるのでしょうか。
今年のT君は少々アップダウンはあったものの年間を通しては結構プラスになっていて、それが自信に繋がって「専業トレーダー」が見えてきた!と思っているようでした。

専業トレーダーになってしまった私としては、別に専業になることにこだわる必要も無いと思いますし、変にリスクをらなくても…とは思います。

しかし、いつかは専業!と思われる方も多いと思いますので、私が考える専業トレーダーになるための条件についてまとめてみました。

最低2年以上は連続して勝てている

最低でも2年以上、理想を言えば5年は連続して勝てていたら専業になってもいいかなと思います。

トレードの調子が良くてちょっとでも勝てるようになると「専業」の二文字が見えてくると思いますが、単に運が良いだけかもしれません。

自分が勝てているのは運ではないことを示すためにも、1日に何回もトレードするスキャルで最低2年、出来れば5年は勝ち続けた実績と実力があった方が良いでしょう。

また、トレードは経験が大事です。
週足レベルのビッグトレンド、週足レベルのレンジ、何らかのショックで一気に相場が動くことなどは、1年に1回も見られない可能性もあります。こういった時の動きを知っているのと知らないのでは全然違います。
専業になるには、出来るだけ色々な相場をリアルタイムで見ておいた方が、絶対に役立ちます。

ルールを絶対に守れる自信がある

専業トレーダーになるのにルールが守れなければ話になりません。

ルールを守れるということは、自分の手法をそれだけ信頼している証明にもなります。

つまり、自分の手法について確固たる自信がなければ、専業でやっていくのは厳しいでしょう。後述しますが、専業になると色々なプレッシャーが出てきます。

1回1回のトレードが、兼業時代よりも重く感じるはずです。
マウスをクリックする時に、戸惑いを感じるはずです。

そんな重圧でもいつも通りのトレードをするためにも、ルールを守れる必要があります。

相場を学んでいく気概がある

「トレードで勝てるようになったら、その後はずっと勝ち続けられる」

こう考えている人が多いです。
甘い言葉で釣る情報商材等のセールスレターでこのようなエピソードが多数あるおかげで、勝ち組になったらもう負けることは無いと思うのでしょう。

しかし現実はそう甘くはなくて、ちょっとでも気が緩んでしまうと、相場からしっぺ返しを食らいます。
そうならないためにも、常に謙虚な気持ちで相場を見て、自分の「相場観」を継続して学んでいく姿勢を崩さないことが求められると思います。

勝てるようになってからが勝負かもしれませんね。

取引口座とは別に数年分は生活出来る資金がある

上の方でも書きましたが、専業になった直後のトレードはキツいです。

それまでは当然のようにもらえた給料がゼロになり、今後はトレードだけで生計に立てていくことになること、その厳しさを改めて実感します。

兼業の時は淡々とやれた損切りも、専業になった途端、急激な不安に襲われます。
エントリーするのが怖くなります。
「何で専業になんてなったんだろう!」と頭を抱えます。

私の知る限りでは、専業になった途端に調子を崩す人は多いです。

調子を戻す唯一の方法は「安心」です。
安心とは、トレードで利益が出なくても、当分は生活出来る資金があることです。

「ちょっと調子悪いけど、気長に調子を戻していこう」
と思えるくらいの余裕がないと、常にイライラして悪循環にハマります。

家族のいる方の場合、家庭内が酷いことになるかもしれません。
心に余裕が持てるだけの生活費はキープしておきましょう

トレードとは全く関係の無い趣味がある

トレードが好きだったり、チャートを見て検証するのが好きな人は、1日中モニターの前で過ごせると思います。

しかし、そんなことばかり続けると健康にもよくありませんし、頭が固まってしまいます。

そうならないためにも、定期的に相場の事が忘れられるような趣味があるといいと思います。

意外と趣味に没頭している時や、少し時間を空けてチャートを見た時に「ふと」トレードアイディアが生まれたりもするのです。

専業になってから、どれだけ稼いでいくかをプランニングしている

トレードというのは、一種のビジネスです。
ですから、これから「専業トレーダー」というビジネスをどう発展させていきたいのかのロードマップが無いと話になりません。

  • どんな資金管理方法で資金を増やしていくのか?
  • 投資対象は増やすのか減らすのか?
  • 取引手法を新たに加えるのか?
  • 「個人トレーダー」としてやっていくか、それとも法人化するのか?

など、具体的にどう取り組んでいくかを明確にしておくといいでしょう。

当然この通りになることは無いとは思いますが、しっかりとしたプランがあるのとないのでは、その後の結果が全く違ってきます。

まとめ

私の考える専業トレーダーになるための条件を挙げてみました。

ジョニーは上記の条件をすべて満たして専業になったの?
と聞かれても、「ハイ!」とは言えません。
今思えば、少々見切り発車もあったと思います。

しかし、人にアドバイスするなら上記の事は大事かなと思います。
人生の大きな選択肢になるはずですから、しっかりと考えて、実行に移すといいでしょう。

 

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