トレードは面白くなくツマラナイもの(2016年6月19日)
こんにちは、ジョニーです。
今日は弟子のT君と会ってきました。
先週の彼の成績は-60pips程でした。
先々週も同じくらい負け越しており、不調に陥っています。
その理由は、彼が自分自身で新たに手法を追加したからでした。
前回の記事で書いたのですが、彼は先々週から上手にブレイクアウトを狙うことを目標に自分で手法を組み立てています。
今までは私が教えた手法だけでトレードするように厳しく言っていました。
しかし彼も色々と分かってきたので、自分でやってみたいと思うトレードについて手法を考え、検証し、実践してみたら?とアドバイスしたのが悪かったようで、自己流で走りまくった彼はとんでもないトレードを繰り返してしまったのです。
「ジョニーさんの手法と合わせてブレイクも狙おうとしたら、チャートのどんなところでもエントリーポイントに見えてしまって・・・」
かなり後悔していました。
正直な話、こうなることを予想して私も少し突き放したのですが、こんなにも早くコケてしまうとは、弟子ながらアッパレです。
私は彼に4つ話をしました。
- どんなところでも狙おうとするから負ける。
- 少し調子が良いと思って欲を出すから負ける。
- 私が教えた手法もしっかりマスターしていないのに、あれこれ他の手法に目移りするから負ける。
- でもこういった経験も大事。
話が終わると、「また以前のようにジョニーさんの手法だけでトレードします」
と言っていました。
経験が浅い彼にとって、一つのトレード手法に慣れてくると、それが面白くないと感じて、他の手法に興味がわいてくる気持ちは私にもわかります。
でもトレードは面白さを求めるものではありませんね。
むしろトレードは面白くなくツマラナイものだと感じられることが勝つための第一歩なのでしょう。
2パターンのトレーダー(2016年7月3日)
こんばんは、ジョニーです。
今日は弟子のT君と少し会ってきました。
彼の先週の成績は+20pips程。
少し前に、色々なポイントで狙おうとして負けてしまった経験から、今まで通りのルールに戻ってトレードをしたら、成績が上がってきたようです。
しかし先週の成績については少し不満があるようで、「ポン円のボラがありすぎて狙うのに躊躇しました」と言っていました。正常な判断ではないでしょうか。
相場のボラが異様に拡大した状態の時に、トレーダーが考えることは二パターンあります。
- ボラが大きい!今が稼ぎ時だ!大ロットで勝負!
- ボラが大きいなら突発的な動きもありそうだ。ロットを下げてリスクも低減しよう。
T君は2のパターンでした。
私も2の方を考える人間で、T君が2の方であることに少し安心しました。
以前の記事で、トレーダーに必要な資質として「臆病さ」を私は挙げました。
臆病であるということは内在するリスクを判断できて、そのリスクが大きすぎる時には勝負をしたがらない、ということですから、無謀な取引をせずに生き残りやすいのです。
逆に勇敢である場合は、リスクが大きすぎると判断できても、大きすぎる相手に立ち向かってやられてしまう可能性が高くなります。
現実では勇敢なものが賞賛され、臆病者が貶される傾向にありますが、トレードでは全くの逆になるのです。
勇敢か臆病かはその人の性格にもよるところがあります。
しかしトレードを続けていくと、リスクというものがどんなものかが段々と明確になってくるようになるはずですから、トレーダーは必然的に臆病になっていくのかもしれません。
いや、勇敢な人間はトレードを続けられずに破産して退場していった結果、臆病者だけが生き残る・・・とも考えられます。
我々個人トレーダーは、背後に我々の資産を狙っている者たちがいることを忘れてはいけません。怖いと感じる感覚を大切にしたいものです。
エントリーを上手に厳選出来ることが上達の証(2016年7月18日)
こんばんは、ジョニーです。
3連休最後の今日は弟子のT君と会ってきました。
先週の彼の成績は70pips程。
ポン円のボラの大きさに助けられことに加えて好調なpipsでしたが、それ以上に注目したのがトレード回数の少なさでした。
いつもなら1週間で20回以上はトレードしている彼が、今週は約半分の10回程度。
「監視時間はいつもと一緒でしたけど、今週はトレードを厳選することを目標に頑張りました」とのこと。
前回会った時に、エントリーをもう少し見極めるように練習するように言ったのですが、それを実行したようです。
「自信を持って見送ったところが大きなプラスになるところだったりして辛い時もありましたけど、それでも負け自体は減って勝率は少し上がりました」と、満足しているようでした。
スキャルピングのようにエントリーチャンスが多い場合、エントリーを絞ってトレードすると、負けも減ったり精神的に疲労せずに続けられるメリットがあります。
一方で厳選方法が未熟だと、負けトレードになるところでばかりエントリーして、勝ちトレードのポイントでは見送ってばかり・・・という残念な結果になりかねません。
先週のT君の結果を見る限りでは、そこそこ上手にエントリーを絞れている感じで、彼の技量がかなり上達していることを実感しました。
約1年近くも一つの手法について学び、検証し、実行してきた結果だと思います。
トレード歴がそこそこあるのに、なかなか勝てない人の理由の一つに、トレード手法をコロコロと変えるというものがあると思います。
人と手法には相性もありますので、「絶対に今の手法を変えるな」とまでは言いません。
しかし、自分が気に入ったであろう手法をすぐに取っ替え引っ替えしていては、その手法の深い部分までを理解することは出来ず、結果として負けてばかりになるのです。
手法を知ったばかりの状態で裁量も糞もありません。
裁量というのは、手法を何度も検証し、深く深く理解した時に初めて使える技術です。
思いつきの勘と裁量は似て非なるものなのです。
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