そろそろ独り立ち(2016年9月4日)
こんばんは、ジョニーです。
今日は久しぶりに弟子のT君と会ってきました。
彼がFXで大損して泣き付いてからきてから丁度1年が過ぎ、最初に約束した通りそろそろ独り立ちする時期がやってきました。
最初はどうせ途中でやめるだろうなと思って厳しく接していたのですが、想定以上に真面目だった彼は仕事が終わってからも休みの日も検証と反省をして、現在は波はあるもののそれなりに利益を出すようになってきました。
私が過去に書いた記事を見直して「ステップアップしてきたんだなぁ」と1年間の彼の成長ぶりに目を見張りました。
この1年間で私が教えられることは全て伝えましたので、本日、卒業と言う形でレッスンを終えることになりました。
卒業したからと言って縁が切れるわけでもありませんので、今後はトレード仲間として付き合っていこうと思っています。
トレードは他人や本から学べることと、自分が経験して初めてわかること、実感できることがあります。その中で勝つために本当に大事なことは、自分自身の失敗や経験をどうやって活かしていくかにかかっている、というのが私の考えです。
検証⇒実戦⇒反省⇒検証⇒実戦・・・この無限とも思われるようなループの中で自分自身のトレード哲学を生み出して育て上げること、こうする中で適切なトレードスタイルや手法が磨かれて洗練されていくのだと思います。
トレード哲学は常識や他人に合わせる必要はありません。
自分の経験から帰納的に導かれた考えを大切にしつつ、固執し過ぎないように柔軟な頭で形作ればいいのです。
今後彼のトレード哲学がどのように変わっていくのか楽しみです。
「じゃあ後は君が好きなようにトレードを頑張って!
また何かあったら連絡してよ。」
最後に喫茶店でコーヒーをおごってもらって別れを告げました。
焦りはトレーダーにとって厄介な感情(2016年10月23日)
こんばんは、ジョニーです。
今日は久しぶりに元弟子のT君と会ってきました。
トレードは変わらず続けていて、今月はそこそこ好調なようでした。
しかし先月である9月は結構厳しくて、トータルでは何とかプラスだったものの、ストレスが半端じゃなかったと言っていました。
その理由について聞いてみると
「相場の動きが悪いのと、これからは自分自身で一人前のトレーダーとしてやっていかなくてはいけないというプレッシャーで焦りが出てしまいました」とのこと。
怒り、喜び、悲しみなど、トレードをやっていると様々な感情が沸き起こってくるのですが、「焦り」はこの中でもかなり厄介な感情ですね。
- 昨日はトータルで負けてしまった
- 今月はいつもよりも調子が悪い
- トレードチャンスが全然ない
- 口座金額が全然増えていなくて、むしろ減っている
などの事があると、焦りの感情が出てきます。
そして、焦ってくると人は無謀なトレードをしてしまいます。
具体的に言えば、いつもよりもリスクを多くとったり、思いつきで無理にエントリーしようとしたり、すぐに感情的になってルールを守らなかったりすることです。
大抵、人が大損するのはこんな時です。
先月のT君も軸がぶれてしまったそうなのですが、少しトレードを休んで対処したそうです。これにはかなり成長したなぁと感心しました。
人は感情で動く生き物ですから、感情を消すことは出来ません。
トレード中に焦ることもあります。
でも、そんな時に自分を客観的に見て、どうすることが最善なのかを考えて、最悪の状態になることを避けられる術を持つのもトレーダーとして必要な技術です。
トレーダーがまず第一に守るべきものは口座資金です。
これを守れなければ、資金も増やすことは出来ません。
口座資金を増やすためのトレードの技術と、心理的なアクシデントによって口座資金を減らさない技術。この二つがあって安定して口座資金が増えていくのだと思います。
攻め続けるだけでは勝ち続けられないのがトレードです。
攻める技術以上に守りの技術も求められているのですね。
有頂天になったあとは・・・(2016年12月4日)
こんばんは、ジョニーです。
昨日久しぶりに弟子のT君と会ってきました。
11月のトレードは好調だったようで、かなり上機嫌でした。
「最近、相場の見方やトレードが洗練されてきていると感じてます。」
そんなことを言ってきたので、「ロングしておけば勝てる相場だったからでしょ」
とキツメの返しをしておきました。
トレードで一番怖いのは有頂天になっている時です。
自分は相場を超越した分析能力と技術があると勘違いしがちです。
本当はたまたま相場にトレンドが発生しただけなのに・・・。
相場の難しさはここにあると私は思います。
全くの初心者であっても、プロよりも優れたパフォーマンスを発揮することがある。
世界中には色々なプロがいますが、こんなことが起こるのはトレードやギャンブルの世界くらいのものでしょう。
これらに共通することは、不確実性を相手にしているということ。
短期的に見れば、不確実性は初心者でもプロでも平等に訪れます。
しかし、それをどう対処するかで結果は大きく違ってくるのです。
まぐれを自分の実力と勘違いしたトレーダーのその後は…言うまでもありませんね。
T君には来週から調子に乗らない様に注意してトレードするように言っておきました。
ちょっとした心のゆるみがルール破りや精神の暴走に繋がります。
相場が停滞し始めた時に急激にそれまでの利益を相場に返す人は多いです。
多少は仕方がないにしろ、そんなことは最低限に抑えるためにも、トレードでの謙虚さは忘れてはいけませんね。
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